TOEICの得点などが注目される中、英検のトレンド感は薄れていますが、やはり「英検」は老舗、大御所!受験者数は年々増加して、2019年度の志願者数は子供から大人まで約400万人!
TOEICよりも、レベルに応じて各級に分かれている英検は子供が取り組みやすいと言えます。
結果、一次試験で準2級ギリギリ惜しくも不合格!
落ちた主な原因は、、、ライティング!
こんな方におすすめ
- 子供が英検3級、または準2級以上を受ける予定
- 英検の一次試験前に確認しておくべき合格のコツを知りたい
結論
ライティングの比重が高い!ライティングを制するべし!
小学生(特に低学年)が受ける場合は、英語力そのものよりも「英検の受け方」を事前に伝えておくべし!
英検受験の目的
子供の英語教育は重要視されていますが、私が大切にしたいのは「英語力をその子がこの先、どう活かすか」。英語という第二言語を習得して、世界中の人とコミュニケーションが取れる、人と関わることの楽しさを知ることができたら素晴らしいですよね!言葉の壁によって何かを諦めなくてもいい、やりたいことの可能性が広がるツールの一つとなるなら、ぜひ子供たちに英語力を身に付けて欲しいなと思っています。
なので「英検合格」を目標やゴールにするのではなく、そこを通過して何をしたいかを見つけて欲しいです!英検への挑戦はあくまでもトレーニングの1つ、経験値アップのためと思って、子供にとっては遊びやゲーム感覚のように取り組めたら最高だと思います。
帰国子女の英語力
経験値
2歳半〜3歳半まで英語プリスクール
3歳半で渡米、2年間現地プリスクール
5歳からはパブリックのキンダーガーデン、1stグレードの途中(7歳半)で本帰国
英語教育は、ほとんど学校任せ。家で親が特別何かを教えることはしていません
滞在年数、現地での環境、年齢によりもちろん様々です!現地で通ったモンテッソーリプリスクール、そして5歳からのキンダーガーデンで飛躍的に英語力が伸びた印象があります。我が家の場合、仕事の都合でたまたま渡米し、強制的に英語漬けの環境に放り込まれたことにより、7歳半の帰国時には自然と英検準2級程度の英語力になっていました。
英語力が伸びた理由
・モンテッソーリ式プリスクールで、たくさん本を読んでいた。
・キンダーガーテンの、朝から夕方までの英語漬けの日々。そして、何より、友達がたくさんできた影響が大きい!アウトプットの量がはんぱなかった。
英検準2級に落ちた原因
現地では、ESLクラス免除(言語のサポート不要、ネイティブ扱い)で、英語力的には十分だったはずなのに試験に落ちたのは、
ライティングを忘れていたから〜!!!!
正確には、筆記試験時間内にライティングをやっていいのかわからなかった。リスニング部門と混乱し、制限時間ギリギリになってライティングを書いていいのか試験官に聞けたものの、取りかかった時にはすでに遅し、時間が足りず十分に書けなかった。
小学2年生だし、そもそも日本語力が危ういので、問題文の意味や何を聞かれているのか、ライティングについても教えたつもりだったけど、そこまでを筆記試験時間内にやるのは当たり前だと思ってたから確かに伝えなかったです。
かなりレアケースだとは思いますが、子供はどこで迷うかわからないもの。低学年の子で、ライティングのある3級以上を受ける場合は、特に「英検の受け方」を伝授しておきましょう!
落ちた時のスコア大公開
筆記:【1】13/20 【2】4/5 【3】4/5 【4】4/7
リスニング:① 9/10 ②7/10 ③ 8/10
ライティング:内容2/4 構成2/4 語い2/4 文法2/4
その結果、英検CSEスコアはこちら。
ライティングで足を引っ張ったのは確かですが、実はリスニングは80%できていたものの、リーディングの穴埋めが60%だったのも敗因の一つ。
合格基準が1322なので、やはりまんべんなく点数を取れないと合格は厳しいです。
現地では、低学年ではそれほどスペルチェックや文法までやらないので、「感覚的にペラペラ喋っている」ような感じです。流暢に話すのですが、文法を聞かれるとよくわからない。楽しく喋れるならそれで良い、でも日本での中学、高校、大学進学を考えたら、テストや試験でも点が取れるような勉強もしなくてはいけない。
結局、全部やってみるしかない。
リーディングがもう少し出来ていたらギリギリ受かっていたかもしれませんが、あくまでもギリギリです。その指標が「英検バンド」で、あとどのくらいで合格できるか、またはどのくらい余裕を持って合格だったのかがわかるのでモチベーションアップにつながります。
できれば余裕を持って受かりたいのが本音なので、この時は不合格で良かったと思います。
自分が英検を受けたのはもう20年以上前で、その間特に2016年に大きく仕様変わり、今回息子が受けてみて、バランス良く4技能を習得出来ているかに重点が置かれているのがわかりました!得意のリスニングで点を稼げば良いとかそういう単純なものではなさそうです。1問しかないライティング(準2級の場合、たったの50〜60語)のスコアの比重が大きいので、ライティング対策は特に重要です!
そもそも低学年の場合、準2級以上になると「日本語でも答えられるか?」という問題があります。同じ内容を日本語で聞いた時に、たまに子供はトンチンカンユニークな返答をしてきます。子供らしい自由な発想を大切にしたいとも思うのですが、あまりにも的外れだと0点になる可能性もあります。結局、英検には国語的要素も含まれると言えますね。
ギリギリ不合格でも、不合格。ギリギリ合格でも、合格!
この準二級不合格は2019年第3回の結果。その後、スマイルゼミの英検コースを受講して臨んだ1年後、結果はこちら。
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英検の受け方確認チェック
✅ 名前、住所が書けるか、受験番号をわかっているか
ここは、年齢が低い場合、試験前までの時間は保護者も一緒に教室に入れるケースが多いので、そんなに心配いりません。
✅ 鉛筆、消しゴムは多めに(落としても焦らない)
✅ マークシートの塗り方チェック(はみ出さない)
✅ 問題番号とマークシートがずれないように確認しながら塗る
✅ 制限時間の確認(時計の読み方など)
✅ 困ったときは試験官に質問できるように練習しておく
(トイレに行ってもいいですか?など)
ーーーーーここからは、受け方というよりは解くコツにもなりますがーーーーー
✅ 筆記時間内にライティングまで終わらせ、可能ならリスニングの選択肢に目を通す
✅ 穴埋め問題は消去法、迷わない(時間をかけない)
✅ 長文は、題名(内容予測)→設問1→一段落目を答え探ししながら読む→設問2→二段落目を答え探ししながら読む、、、、の順番に解く
など、この辺の解き方のコツはたくさん情報が出ています。保護者の方が情報収集し、子供がわかるように伝えながら事前に一緒に過去問に取り組むことをお勧めします。
リスニングの音声は、英会話力のある子や帰国子女ならだいぶ遅く聞こえると思います。全て聞き取れて簡単に思えても、先に選択肢を読んでおいて質問を予測できているかどうかで大きな差が出ます。
大人は、言われなくても先に選択肢を見ておいた方が有利なことはなんとなくわかりますが、子供は純粋に「聞いて、選ぶ!聞いて、選ぶ!」と思いがちなので、確認しておきましょう!
英検対策
理想的なのは、自然とそのレベルに達していた!というように、英検のための勉強に囚われないことだと思いますが、どうしても最低限の語彙力や文法力は必要になってきます。
旺文社の英検対策本
まずは本屋さんで、1冊か2冊本を買ってきてそれを繰り返すというオーソドックスな勉強法。書籍代のみでローコストですが、独学です。英検といえば、やはり信頼のある旺文社の参考書がおすすめです。
文単は、様々なジャンルの英文とその文脈から重要な単語を覚えていくので、試験に出そうなテーマの内容を知ることができます。文脈から自然な使い方と意味をインプットできるので、英単語に日本語の意味をマッチさせるという違和感を感じることなく、語彙を増やせます。また時事問題や英語以外の知識をつける意味でも、子供の英検対策にお勧めだと思います。短めのエッセイを多読するようなイメージで取り組めます。
旺文社のネットドリル
レベルが上がってくると、独学では不安を覚えるものです。旺文社のネットドリルは、各級ごとに、旺文社の教材「でる順パス単」「過去6回全問題集及びCD」「予想問題ドリル 新試験対応版」が丸ごと収録されていて、1年間使い放題!
トータル的には書籍だけを買うよりも高いですが、家族で共有もできるので、親子で一緒に取り組めます。特に、準1級以上になると急に難易度が上がるので、合格率も下がります。ネットドリルで十分に準備をして、一発合格を狙うのも結果的にコスパが良いです。
タブレットなら、いつでもどこでも隙間時間で勉強できるのも魅力的です!
▶️タブレットPCとパソコン両方で学べる【旺文社 英検ネットドリル】 で英検対策をする!
スマイルゼミで英検対策
タブレット学習で有名な、スマイルゼミ!オプションで英語プレミアムを追加し、英検対策コースを使うという方法もお勧めです。(こちらは、英検2級までの対応です。)
子供たちはタブレットにワクワク!まずは気軽に、資料請求をしてみよう。
▶️準2級の後、スマイルゼミ英語プレミアムの準2級コースをやってみて、準2級と2級に合格できました!
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二次試験対策
二次試験は面接、スピーキング。普段から英語の多読で、声に出して読む力をつけておくと良いと思います。
スピーキングはコミュニケーションなので、笑顔と愛嬌で乗り切りましょう!(attitudeだけは、なんとしても満点を!)こちらも、自然な英会話を普段から続けておくと緊張しないと思います。
英検準2級合格のコツまとめ
英検は、あくまでも通過点。今回は主に一次試験についてでした。結論は、ライティングを忘れない、以上!
子供が英検に挑戦する場合、会場までは連れて行ったとしても、その教室に子供だけを送り出すのが不安だというお母さん、お父さん!ぜひ親子のアクティビティだと思って、一緒に受けましょう!一緒に受ければ一緒に会場に入れますし、試験開始前までのある程度のサポートが可能ですし、何より子供は安心して受けることが出来ます。
何はともあれ、子供には負けられませんね〜!
英検チャレンジ続編
さて、この準2級を受けたのが彼にとって1番最初の英検でした。実力的に3級は余裕そうだったので、準2級を受けさせましたが、「成功体験」も必要だったと反省。まずは「受かった!できた!」と自信を持ってもらうために、一度初心に戻り英検3級を受けてみることに。
続編はこちら。
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3級合格後、期間を空けずに準2級への再チャレンジと、同時に2級もダブル受験。1日に二つのテストをこなすのはかなりパワーを使いましたし、面接も同じ日に2回あるのでなかなか大変でしたね。9歳、本当に頑張りました。母も負けていられません!