どうぶつの森に出てくるどうぶつには、1人1人に性格、兄弟の数、誕生日などが決まっていて、それぞれに将来の夢や、「座右の銘」があります。そこには、Nintendoさんのユーモアが散りばめられていて、そのどうぶつがどんなキャラクターなのかという想像がより掻き立てられます!!
英語版と照らし合わせてみたところ、完全に翻訳されてマッチしているキャラクターと、明らかに違う設定にされているものもあるようです。日本語版の方では、よく知られている「ことわざ」が座右の銘になっているどうぶつもいれば、ギャグや面白いフレーズのどうぶつもいます。
その絶妙なセンスが私が思うどうぶつの森らしさであり、クスッと笑ってしまうポイントでもあります。そんなどうぶつたちの「座右の銘」をピックアップしながら、英語表現についてまとめています!
こんな方におすすめ
- あつ森で英語勉強をしている、してみたい
- ことわざの英語表現が気になる
どうぶつに設定されている「座右の銘」
どうぶつ1人1人の情報は、過去作のイベントやそれぞれの攻略本などから知ることができます。過去作のエイプリールフールイベントとは、あやしいネコがやってきて住民そっくりに変身してニセモノを見破るゲームです!そこで他の住民から、夢や兄弟構成などの情報が聞けるんですね〜。また、どうぶつと仲良くなるともらえる写真の裏にも実は書いてあります。あつ森でもらえる写真にも書いてあるのでしょうか!?私は、まだ写真をもらったことがないのでもらえるように頑張りたいと思います!
各国における「ことわざ」の捉え方の違い
参考
「ことわざ(proverb)」とは、鋭い風刺や教訓・知識などを含んだ、世代から世代へと言い伝えられてきた簡潔な言葉のこと(Wikipediaより)→ことわざとは
その国によって意味や捉え方が様々で、同じことわざでも意味が違ったり、少し言葉が変わっていたりするようです。日本では、ことわざ辞典のような児童書が多数あり、小学生の息子も興味を持って覚えようとしています。大人にとってのことわざの知識は、日本では一般常識にも近いようにも思えます。何かを例える時や、大事なことを伝える時にことわざを使って話すとわかりやすくて便利だと思うこともよくあります。
ところが、アメリカでは少し違うようです。アメリカ人の友人曰く、「ことわざ」という概念はなく、数あるフレーズのような位置付けだそうです。例えば「Time is money.」は、言わんとしていることはわかるけど、このフレーズを覚えたりはしないし、ことわざ集みたいなものもないとのこと。親が使っていれば子供はそのフレーズを知るというようなもので、日本のことわざのように昔から言い伝えられてきたという捉え方ではないそうです。
そう思うと、日本のことわざを英語で伝えるということ自体ややハードルが高いですね!直訳だけではなく、何を意味しているのかを伝えるのが難しそうです。いかに日本語を簡単にするかという練習になると思うので、とても良いトレーニングになるのではないかと私は思います。
ことわざの英語表現
さて、どうぶつの好きな言葉(座右の銘)は日本語版と英語版ではどのように表されているのでしょう!?まずは同じ意味の翻訳になっているどうぶつから、有名なことわざをピックアップしていきます。
早寝早起き、病知らず(早寝早起きは三文の得)
”Early to bed, early to rise.” ニワトリのドミグラ(Ava)
The early bird gets the worm.とも表現されます。
※ちなみにニワトリのケンタの好きな言葉は「早起きは三ベルの得」です。どう森風アレンジですね。
弁慶の泣き所
”Even strong men cry.” ウシのセルバンテス(Angus)
"Achille’s heel."という表現もあります。アキレス腱は誰もが知っていると思いますが、ギリシャ神話に出てくる不死身の英雄アキレスも、唯一の弱点であるかかとを射られて死んでしまったというのが由来です。
時は金なり
”Time is money.” アヒルのスワンソン(Gloria)
楽あれば苦あり
"Take the good with the bad." カンガルーのカンロク(Walt)
始め良ければ全てよし
”A good start leads a good end." サルのシェリー(Shari)
他の表現:”A good beginning makes a good ending."
その他の英語表現
※ことわざではありませんが似たような意味になっている表現
- 中くらいの幸せが一番良い
”A little of happiness is better than a lot of anguish.” キャラメル(Goldie)
なんとなく似た翻訳だと思います。anguishは苦しみや苦悩という意味があるので、たくさんの苦悩よりは少しの幸せが良いというのは、そりゃそうですよねぇ。
- 学ぶのに遅いことはなし
"It's never too late for a snack." ブタのポーク(Spork)
「学ぶ」というところが、ここでは面白く「snack」にアレンジされていますが、言葉を変えて使えます。本来なら"for a snack"が"to learn" になります。ポークはおやつの時間が好きなんですね、きっと。
- IT革命
"The IT revolution is under way." by マロン(Maddie)
under way :進行中
以下、日本語版で好きな言葉がことわざに設定されているどうぶつから、そのことわざの英語表現をご紹介します。(※ちなみに英語版では全く違う意味のフレーズに設定されています。)
善は急げ byカモミ(Molly)
”Strike while the iron is hot.”
「鉄は熱いうちに打て(by ヘルツ)」とも同じ意味なので、英語ではこの表現を使うことができます。
"No time like the present!" by bettina
これも、今やるべき、明日には時間がないかもしれないという意味で、「善は急げ」の意味のニュアンスですね。これはアメリカ人も日常的に使うフレーズだそうです。
終わり良ければすべてよし byエレフィン(eloise)
"All's well that ends well."
サルのシェリー(shari)の「始め良ければ全てよし」の逆パターン!こちらの方がことわざとして知っていましたが、どちらもことわざとしてあるようです。
郷に入っては郷に従う byクロベエ
”When in Rome, do as the Romans do."
「郷に入っては郷に従え」が一般的ですね。
木を見て森を見ない byヤマト
"to not see the wood for the trees"
そのままの英語です。細部だけではなく全体をみるべきと言う意味を
”Boys, be ambitious.”少年よ、大志を抱け byクリス
ことわざではありませんが、クラーク博士が札幌農学校の教頭を辞め、日本を去る時に教え子に贈った言葉として有名ですね。
クスッとしてしまうどうぶつの座右の銘(日本語バージョン)
- 顔と心は同じとは限らない(アヒルのナッキー)
「人は見かけによらない」とよく言いますが、それは怖そうな人でも良い人だったりするパターン。顔と心は同じとは限らないと言われると、顔は笑ってても心ではわからないという、何か闇を感じてしまいます。
- 世界三大珍味(アヒルのフォアグラ)
フォアグラだけに〜!
- 親が親なら 子も子 (カンガルーのシルビア)
お厳しい一言!親としてドキっとさせられます。
- ウデの太さはキモの太さ(ゴリラのウズメ)
筋トレしたら良いのかな〜。
- バカっていう方がバカ(シカのジェシカ)
よく子供が言うやつですよね、最近は聞かないですけど。
- 歯を見せることが笑うことではない(ゾウのエックスエル)
なんかよくわからないけど深くないですか?心から笑えと言うメッセージでしょうか?
- 明日できることは 今日しない(トリのアンチョビ)
そのゆとりある生き方は嫌いじゃないですけど、今日できるなら私は今日したい。でも夜疲れすぎた時には洗い物を明日にしちゃいます!
- 美ぼうは結婚まで 知恵は死ぬまで(ネコのブーケ)
ブーケちゃんどういうこと!?結婚したら手を抜いても良いの!?知恵は死ぬまでって言うのは、確かにそうだと思います。
- 会うは別れの始め(ネズミのチーズ)
「こんな思いするくらいなら、出会わなければよかったのに!」なんかの歌詞でありそう。
皆さんの座右の銘はありますか?私の座右の銘は「一寸先は闇」です。ネガティブに聞こえるかもしれませんが、とてもポジティブな意味です。常に危機感を持って、今この瞬間を後悔しないように生きていきたいと思っています。
どうぶつの森のことわざで英語勉強まとめ
この日本語をどうやって英語で表現するんだろうと思った時、意外と英語はシンプルなことに気付きます。
英語圏の人と、このことわざについて話すことは、お互いの文化の違いを知る機会にもなりますし、英語でどう表現したら伝わるかを考えることは、いかに日本語をシンプルに伝えるかというトレーニングにもなるのではないかと思います!
そして、ことわざにもなっていない、ちょっと不思議な座右の銘を持っているどうぶつの言葉も、ぜひ英語でその面白さを伝えたいですね!