『中学英語をひとつひとつわかりやすく。』徹底レビュー
英語の勉強に苦手意識をもっている中学生は、とても多いですよね。
「単語を覚えても使えない」「文法がわからない」「授業のスピードについていけない」——そんな声を日々耳にします。
でも実は、英語が苦手な子どもの多くは「わからない」よりも「わかる経験がない」だけなんです。
一度でも「理解できた!」「読めた!」「聞けた!」という成功体験が積み重なれば、英語はぐんぐん伸びていきます。
そんな“最初の一歩”をやさしく支えてくれるのが、
『中学英語をひとつひとつわかりやすく。』(学研)です。
魅力①:見開き1ページ完結で、圧倒的に取り組みやすい!
この本の最大の特徴は、「見開き1ページで1単元完結」という構成。
ページを開くと、左ページにわかりやすい説明、右ページに練習問題というシンプルなレイアウトになっています。
「今日はここまで」「1日1単元だけ」
そんなふうに区切りやすいので、英語が苦手でも続けやすいのがポイント。
「勉強が続かない…」というお子さんにとって、達成感を感じられる構成はとても大切です。
1ページ終えるたびに、「できた!」という実感が得られるのです。
この“できたの積み重ね”が、英語学習を楽しいものに変えてくれます。
魅力②:カラフルでかわいいデザインが学習意欲を引き出す
参考書というと、文字ばかりで無機質な印象のものが多いですよね。
でもこの本は、全ページがフルカラーで、とてもカラフル!
イラストも豊富で、堅苦しさが一切ありません。
中学生だけでなく、小学生でも「なんかやってみたい!」と思えるデザインです。
特に、「英語の本を見るだけでイヤになる…」という子どもには、
この“見た目のやさしさ”が大きな助けになります。
学習の第一歩は、「開いてみよう」と思えるかどうか。
この本は、まさにそのハードルを下げてくれる存在です。
魅力③:やさしくても中学3年間の内容がぎゅっと1冊に!
「ひとつひとつわかりやすく。」シリーズは、やさしい内容で有名ですが、
この『中学英語』はなんと、中学3年間の文法を1冊でカバーしています。
扱っている内容は、中1のbe動詞や一般動詞から始まり、
中3の現在完了形・関係代名詞まで、すべて網羅。
だから、「中学英語を最初からやり直したい」という中高生や大人の学び直しにも最適なんです。
一見やさしく見えますが、文法の要点はしっかり押さえられています。
「基礎を固めたい」「学校の授業の復習に使いたい」「苦手単元だけ確認したい」など、さまざまな目的に対応できます。
魅力④:音声付きで、リスニング・音読練習にも使える!
この本には、音声データ(スマホアプリ対応)がついています。そのページのQRコードを読み込むだけで
説明文中の例文をネイティブの発音で聞くことができるので、一緒に音読しながら、耳からも自然に英語に慣れることができます。
実は、英語が苦手な子ほど「音」に触れる時間が圧倒的に少ない傾向があります。
文法の学習だけでなく、音読練習を通して“英語のリズム”に慣れることで、
教科書の長文もスムーズに理解できるようになります。
「読めるけど、聞けない」
「聞けるけど、発音できない」
そんな悩みも、この1冊で“音”からアプローチできます。
魅力⑤:小学生の先取りにもぴったり!
中学英語の基礎は、「文法の考え方」にあります。
小学生のうちに“文法のしくみ”をざっくり理解しておくと、中学での英語学習が驚くほどスムーズになります。
この本は、説明がとてもやさしく、ひとつひとつ丁寧に進むため、
高学年の先取り教材としてもおすすめ。
「単語は少し知ってるけど、文の形がわからない」
「英語の勉強を始めたいけど、どこから手をつけたらいいのかわからない」
そんな小学生にも、この本なら安心です。
たとえば「be動詞ってなに?」という基本から、「三単現」「過去形」などまでを、イラストと一緒に無理なく理解できます。
魅力⑥:大人の“英語やり直し”にも最適!
最近は「子どもと一緒に英語を学びたい」「もう一度中学英語からやり直したい」という大人の方も増えています。
この本は、そんな方にもぴったり。
見やすく、スッキリと整理された文法説明は、
「昔むずかしく感じた内容が、今ならすんなりわかる!」と感じられる構成になっています。
また、スマホで音声を聞けるので、通勤時間や家事の合間にもサッと学習できます。
「勉強」というより「英語に触れる時間」を生活の中に取り入れやすいのも、この本の魅力です。
この本の弱点:応用までは届かない
もちろん、どんな教材にも“得意・不得意”があります。
この本の内容は非常に基礎的なので、応用問題や英検対策には不十分です。
ただし、応用に進むための“土台作り”としては最高。
この本で中学文法をざっくりと整理したあとに、
『ハイレベル中学英語』や『総まとめ英語』のような発展教材につなげるのがおすすめです。
この1冊を「やり切る」ことで得られる力
この本を1冊やり切ると、次のような力が自然に身につきます。
-
中学文法の全体像がつかめる
-
英語の基本ルール(語順・時制など)が理解できる
-
教科書の英文を読むスピードが上がる
-
リスニング力・音読力が上がる
-
英語に対する“苦手意識”が消える
つまり、「英語がわからない」という状態から、「英語が使える」状態へとステップアップできるのです。
効果的な使い方のコツ
-
1日1単元ペースで進める
→ 「今日はここだけ」と決めることで、続けやすくなります。 -
音声を必ず聞く・声に出す
→ 音と一緒に学ぶことで、記憶に定着します。 -
間違えても消さずにチェックを残す
→ 復習のときに「前はここが苦手だった」とわかりやすくなります。 -
3周するつもりで取り組む
→ 1周目は理解、2周目は定着、3周目で自信になります。
まとめ:英語の苦手を「好き」に変える最初の1冊
『中学英語をひとつひとつわかりやすく。』は、
英語に苦手意識をもつ中学生にとって、“最初の味方”になってくれる教材です。
カラフルで見やすく、音声もついていて、無理なく続けられる。
勉強の第一歩を踏み出したい子どもや、もう一度学び直したい大人にもぴったりです。
英語が「わからない」から「わかる!」へ、
そして「使ってみたい!」へと変わるきっかけをくれる一冊。
英語が苦手なお子さんや、親子で学び直しをしたい方は、
ぜひこの本から始めてみてください。
1ページごとの「できた!」の積み重ねが、きっと英語の世界を大きく広げてくれます。
高校生も安心して
高校英語シリーズもあります。中学英語をコンプリートしたら、こちらに進みましょう!