中1英語の大きな壁「三単現」
中学1年生の英語学習で、多くの子がつまずくポイントが「三単現のs」です。
・ルールがわかりづらい
・どんなときに s がつくのかわからない
・否定文や疑問文になるとさらに混乱する
このような悩みを持つお子さんはとても多く、英語嫌いのきっかけになることも珍しくありません。
今回は「三単現とは何か」から、「なぜつまずくのか」「どう克服するのか」まで初心者ママにもわかるように解説します。
中学生がつまずく理由①:国語と英語の違い
日本語には「主語によって動詞の形が変わる」というルールがありません。
英語では「主語が he, she, it などの三人称・単数・現在形のときだけ動詞に s をつける」というルールがあり、この感覚が日本語にはないため、混乱しやすいのです。
中学生がつまずく理由②:中学校では文法を体系的に教えない背景
中学校の英語は「会話重視」や「使う英語を学ぶ」という方針で進められることが多く
三単現のルールもさらっと説明されるだけの場合があります。
学校では「he, she, it のときには s をつけるよ」と言われて終わってしまうことが多く、なぜそうなるのか、どういう場合に s がつくのかを具体的に練習する時間が足りないのです。
そのため、子どもたちが定着する前に次の単元へ進んでしまい、テストで間違えてしまうことが多くなります。
三単現とは何か?
「三単現(さんたんげん)」とは:
- 三人称 (he, she, it, Tom など)
- 単数(1人・1つ)
- 現在形
のときに、動詞の形に s(または es, ies)をつけるルールのことです。
例:
- I play soccer. → He plays soccer.
- You have a book. → She has a book.
- They go to school. → Tom goes to school.
このように主語が「he, she, it(名前を含む)」で単数のときだけ動詞に変化が起こるのがポイントです。
三単現の動詞の変化まとめ
基本は s をつける
play → plays
work → works,
make → makes
es をつける場合
語尾が s, ss, sh, ch, x, o のときは es
- watch → watches
- go → goes
- wash → washes
y を i に変えて es
子音 + y のときは y を i に変えて es
- study → studies
- carry → carries
イレギュラー
- have → has
- do → does
三単現の肯定文の作り方
英語の基本の文(肯定文)は、
【主語 + 動詞 + その他】
ですが、三単現の場合は「動詞に s / es / ies」をつけます。
例:
- He plays the guitar.
- She goes to school.
- Tom studies English every day.
三単現の否定文の作り方
三単現の否定文は、do の三単現である does を使い、動詞は 原形に戻ります。
【主語 + does not (doesn't) + 動詞の原形 + その他】
例:
- He doesn't play the guitar.
- She doesn't go to school.
- Tom doesn't study English every day.
ポイント:動詞に s はつけず、does が三単現の役割を果たします。
三単現の疑問文の作り方
疑問文も does を文頭に置き、動詞は原形に戻します。
【Does + 主語 + 動詞の原形 〜〜〜】
例:
- Does he play the guitar?
- Does she go to school?
- Does Tom study English every day?
ポイント
- does を使うとき、動詞に s は不要。
- 答えるときは Yes, he does. / No, he doesn't. で答えます。
子どもが覚えやすくなるコツ
小学生のうちは、音読命です!大量インプットののちに、知識を入れてあげましょう
・IでもないYouでもない主語は、全て三人称!
・「does が来たら動詞は原形!」と覚える
・go, do, have は特にテストで出やすいため、例文で繰り返し音読・書き取り練習する
・曜日や every day を使った例文でルールを身につける
まとめ:三単現は中学英語の基礎の山
三単現は、中学1年生の英語で大きな山であり、多くの子がつまずきやすいポイントです。
つまずく原因は、日本語にはないルールであること、学校での練習量が不足していることが大きな理由です。
しかし、一度理解してしまえば、その後の英語学習がとても楽になります。中3の完了形でも絡んでくるので、今のうちに基礎固めを!
親子で一緒に口に出して練習しながら、「s をつける・つけない」「does で原形に戻る」というポイントを押さえていきましょう。

プリントにまとめてあるので、練習してみてね〜!