Foundation(旧HeadSprout)が統合、その経緯と効果的な活用法

突然追加された「Foundation」に戸惑う先生方へ
英語多読指導で長年RAZ-Plus(ラズプラス)を活用されてきた先生方にとって、最近の「Foundation(旧HeadSprout)無料統合」は嬉しいニュースである一方、
「突然使えるようになったけど、何に使えばいいの?」
「これまでのRAZ-Plusと何が違うの?」
と、戸惑いを感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、このFoundationが どのような経緯でRAZ-Plusに統合されたのか、そして 具体的にどのように活用すると学習効果を最大化できるのか を、調べたので解説します!
Foundation(旧HeadSprout)とは?
RAZ-Plusを提供する Learning A-Z社が開発した基礎的なリテラシープログラム で、
✅ フォニックス
✅ 音韻認識
✅ 語彙・基本文構造
✅ 読解スキルの土台
を、幼児〜小学校低学年レベルで徹底的に身につけることを目的に作られています。
もともとは「HeadSprout(ヘッドスプラウト)」という名前で提供されており、アニメーション・ゲーム感覚でフォニックスを学べる人気プログラムでした。

なぜRAZ-Plusに統合されたのか?
【背景】
近年、アメリカでも「Science of Reading(読みの科学)」に基づいた体系的なフォニックス指導・読解指導の重要性が高まり、
▶️ 多読だけでなく、正しい音韻認識・フォニックス指導を組み合わせることで、読解力をより確実に引き上げる
▶️ 学校・家庭・塾で一括管理できるシステムを構築する
という流れが強くなっています。
この流れを受け、Learning A-Z社はHeadSproutを刷新し、Foundations A-Z(Foundation)としてRAZ-Plusに統合。RAZ-Plusユーザーは追加費用なく利用可能となったと考えられます。
【要するに】
「多読だけでなく、読みの土台から一貫して強化できる環境を、今のRAZ-Plusユーザーに届けたい」という方針転換によるもの
RAZ-PlusとFoundationの役割の違い
項目 | 内容 |
---|---|
RAZ-Plus | レベル別多読(数百冊)による読解力向上、リスニング力向上 |
Foundation | フォニックス・音韻認識・読みの基礎土台づくり |
多読(RAZ-Plus)だけでは、文字と音の結びつけ・発音ルールの定着が弱い場合があり、
Foundationの導入で、「読む力の基礎」+「多読での応用」の両輪が整います。
Foundationはどんな教材?
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ネイティブ音声・動画つきでフォニックスルールを学ぶ
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インタラクティブなクイズや発音練習で理解定着
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学習進捗はRAZ-Plusと同様に可視化可能
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「音を学ぶ→読める単語を増やす→文章を読む」というステップで進む
例えば、「短母音」「長母音」「特殊な発音ルール」などの項目を体系的に学べる構成になっており、RAZ-Plusで難易度の高い本を読む前のステップアップ教材として非常に相性が良いです。
※ただ、コンプリートするまでに膨大なステップがあることと、内容がどうも、反復が多そうな印象です。繰り返しは非常〜に大切ですが、子供達が飽きるという声もちらほら聞いていますので、その辺がデメリットとなる予感です。
どう活用するのがベスト?
🌱 活用ステップ例
✅ STEP1: Foundationで音と文字の関係を学び、発音練習・フォニックスルールを習得
✅ STEP2: Foundation内で単語・短文の読解練習をする
✅ STEP3: RAZ-Plusで多読し、リーディングスピードと語彙・理解力を強化
✅ STEP4: RAZ-Plusのクイズで内容理解度を確認
🌿 活用シーン例
☑ フォニックスに苦手意識がある生徒に、毎朝10分Foundationだけ取り組ませる
☑ RAZ-Plusで詰まっている子にFoundationで戻り学習
☑ 英検Jr. / 英検4〜5級対策前の音読力底上げに使用
☑ 家庭学習の朝習慣・夜習慣としてFoundation→RAZ-Plus→クイズの流れでルーティン化
現場の先生にとってのメリット
✅ これまで外部アプリで補う必要があったフォニックス・音韻指導がRAZ-Plus内で完結
✅ 「読めないから続かない」という子にFoundationで読める自信をつけ、多読へつなげられる
✅ 追加コスト不要で個別最適化指導が可能
✅ Foundationの内容は「小学校英語」「英語絵本導入」の補強教材としても活用可能
よくある質問(先生から)
Q: これまでRAZ-Plusだけで十分だったのでは?
▶️ RAZ-Plusだけでも多読効果はありますが、Foundationで「音と文字の結びつけ」を強化することで、より正確に速く読めるようになります。
Q: どのレベルの生徒に使うのがいい?
▶️ 英語初学者〜英検4級レベル程度の生徒が特におすすめ。RAZ-KidsレベルAA〜Dの子にも有効です。
Q: 毎日どのくらい取り組むのがいい?
▶️ 1回10〜15分、週3〜5回が目安。短時間で継続することが大切です。

まとめ
✅ Foundation(旧HeadSprout)は、RAZ-Plusに統合されたフォニックス・基礎読解力を伸ばすプログラム
✅ 多読習慣に入る前に、読む力の土台を作るための「読む準備体操」として最適
✅ RAZ-Plusの多読と併用することで、読める力・理解できる力が飛躍的に伸びる
✅ 追加費用不要で、すぐに指導に取り入れられるので、今日からでも活用可能
「多読のその先に、生徒がもっと読める・楽しめる未来をつくる」
それを支えるのがFoundationの役割です!
RAZ-Plusを使っている先生だからこそ、この朗報を活かし、生徒の英語学習をより楽しく、より深いものにしていきましょう!
私としては、幼児さんや、これからフォニックスを学ぼうという年代の子に、長い時間をかけて、コツコツやっていくと最終的にはものすごい力になるのではないかと思います!私も、小1の末っ子に試してみようと思います。